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OTセキュリティ10大脅威診断サービス

OTセキュリティ10大脅威診断サービス

当社が提供する「OTセキュリティ10大脅威診断サービス」は、産業用システムや工場環境に対するサイバー攻撃の“侵入口”に着目し、最も重要かつ発生頻度の高い10大脅威に絞って、効率的かつ短期間で実施するセキュリティアセスメントサービスです。

サイバー攻撃は、最初の侵入である「一次攻撃」と、その後のシステム内部への拡大である「二次攻撃」の二段階で構成されています。一次攻撃に成功すると、攻撃者は工場の制御ネットワークや業務システムへと侵入を進め、深刻な情報漏えいや生産停止、データの暗号化による業務妨害など、多大な損害をもたらします。したがって、一次攻撃の段階でいかに対策が講じられているかが、被害の発生を防ぐ鍵となります。

本サービスでは、リムーバブルメディアやモバイル端末経由のマルウェア感染、クラウドサービスの不正利用、外部ネットワーク経由の侵入、人的ミスやソーシャルエンジニアリング、サプライチェーンの脆弱性など、最新のインシデント傾向を反映した「攻撃頻度の高い10項目」に絞り込み、現場負荷を抑えつつ実態に即した評価を行います。評価は、当社のOTセキュリティ専門家が、実際のインシデント事例や業界からのフィードバックを基に、客観的かつ第三者視点で実施します。

「どこに弱点があるのか分からない」「現状のセキュリティ対策が十分か確認したい」「予算が限られており、大規模な監査や対策はすぐには難しい」というお客様に最適です。本サービスは、低コストかつ約1か月という短期間で提供可能なため、初めてセキュリティ対策に取り組む企業様にとっての“第一歩”としてご活用いただけます。
また、診断結果は単なる評価にとどまらず、どの脅威に対してどのレベルまでの対策が施されているかを明確に可視化し、今後優先的に対応すべきセキュリティ領域の特定や、改善ロードマップの構築に役立ちます。攻撃対象領域を迅速に絞り込みたい、被害が出る前に状況を正確に把握したいというニーズに、的確に応える診断サービスです。

OTセキュリティへの取り組みは、まず「自社にあるセキュリティの弱点を知ること」から始まります。本サービスは、その重要な第一歩を支援します。
運用面も含めたOT全体の健全性を幅広く体系的に評価したい場合は、「OT・IoT汎用型マルチフレームワークアセスメントサービス」をお勧めします。

お客様の抱える課題を解決します

  • セキュリティの必要性が社内で十分に理解されておらず、まずは全社の意識醸成のために、現状を明らかにするところから始めたい
  • どこから攻撃されやすいのか、実際の脅威傾向を踏まえて把握し、優先順位をつけて効果的に対策を進めたい
  • 拠点ごとに異なるセキュリティの実態を可視化し、経営層が判断しやすい情報として整理・活用したい
  • 自社だけでなく、委託業者やサプライヤーも含めた全体のセキュリティリスクを把握し、連携体制を強化したい
  • 実際のインシデントや攻撃トレンドを踏まえた、机上論ではない現実的で実行可能な対策を導入したい
  • 限られた時間・予算の中でも、最もリスクの高い部分にフォーカスして、効率よくセキュリティ対策を強化したい

サービスの詳細

一次攻撃とその診断の重要性

一次攻撃とその診断の重要性

  • ◆サイバー攻撃は一般的に、一次攻撃と、内部システムへのさらなる拡大(二次攻撃)という2つの段階に分けられます。一次攻撃では、攻撃者が企業や工場ネットワークへの最初の侵入口を探し、マルウェア感染や不正アクセスなどを通じて足掛かりを得ようとします。本サービスは、この一次攻撃に焦点を当て、企業や工場の「侵入口」となり得る箇所に存在するセキュリティ対策の妥当性・効果性を、第三者の視点で客観的に診断します。
  • ◆一次攻撃の成否が、その後の攻撃の拡大や被害の大きさに直結します。つまり、一次攻撃の段階で適切なセキュリティ対策が講じられていれば、攻撃者は内部への侵入に失敗し、二次攻撃を実行することはできません。したがって、最も効果的な防御策は、攻撃の初期段階で脅威を遮断することにあります。
サービスの特徴

サービスの特徴

  • ■10大脅威を踏まえた重点的なセキュリティ対策評価: 実際のインシデント傾向と業界フィードバックを基に、リムーバブルメディア経由のマルウェア感染、リモートメンテナンスアクセスの悪用、サプライチェーンリスクなどを踏まえ、代表的な侵入経路ごとにリスクを重点的に評価。 既存の対策状況とその有効性を確認し、特にリスクの高い箇所を明確化します。
  • ■ 短期間・低コストでのアセスメントのご提供: 評価項目を厳選し、評価プロセスを徹底的に効率化することで、通常約4週間以内に診断からレポート提出まで完了いたします。また、必要最低限の現地でのヒアリングおよび関連資料のご確認により、お客様のご負担を最小限に抑えつつ、効果的かつ実用的なアセスメントを実現いたします。
  • ■ 標準規格に基づいた診断と改善提案: IEC 62443、NIST SP 800-82、SEMI E187などの国際標準や業界ガイドラインに準拠し、現状の適合状況を分析。ネットワーク構成やアクセス管理などの技術的対策と、教育・演習などの人的対策をバランスよく提案します。
  • ■ 直感的に分かる可視化レポート: レーダーチャート、ヒートマップ等でリスクを視覚的に表現。経営層向けのエグゼクティブサマリーと詳細レポートを提供し、全社での理解と対策推進を支援します。

OTセキュリティ10大脅威とパーデューモデルのマッピング

パーデューモデルを使えば、企業は各ネットワークレベルにおいてどのような対策を導入すべきかが視覚的に理解しやすくなります。たとえば、USBの持ち込み対策はレベル1、2、3でのポリシー強化、クラウド接続の見直しはレベル3.5の監視強化といった具合に、レベルごとに優先順位をつけて対処が可能になります。


このように、10大脅威をパーデューモデルにマッピングすることで、対策の具体性が増し、より実効的なOTセキュリティ戦略を構築することが可能です。

成果物イメージ

■10大脅威に基づくリスク可視化レポート:

本サービスでは、OT環境における10種類の主要な侵入経路に対して、現状の対策状況やリスクレベルをレーダーチャートで可視化します。各カテゴリ(例:リモートアクセス、USBメディア、クラウド連携等)に対する対応状況を一目で把握できるように整理し、セキュリティ対策の偏りや不足箇所を明確にします。

さらに、評価結果をヒートマップ形式でも提供し、全体の脅威ポジションを色分けで視覚的に示します。これにより、優先的に対処すべきリスク領域の特定を支援します。

■実効的な対策の提示:

評価に基づき、脆弱性の高い箇所や未対策領域に対する改善施策の提案を提供します。各対策には、実施手順、必要なリソース、見込まれる効果、実施期間などを記載し、現場レベルから経営層まで幅広く活用可能です。

また、提案内容はIEC 62443やNIST SP 800-82等の基準に準拠しており、組織の将来的な監査・認証にもつながります。

お見積り内容

本アセスメントにかかるコンサルティングフィーをアサイン体制に基づきお見積もりいたします。

期間 1ヵ月程度を想定(二人体制)
見積金額 1,500,000円(税抜)
考慮事項 ①原則オンラインベースでのMTGベースでの推進を想定しております。②生産拠点は1か所のみ半日の現地調査を想定しております。(コンサルタントの宿泊出張旅費は別途になります)
     

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